シャンパンは「義務」じゃないことをまず理解しよう
スナックやキャバクラで働いていると、お客様にシャンパンを頼むシーンは避けて通れません。
でも、最初に大事なことを伝えます。
シャンパンは、頼んでもらって当然のものではありません。
飲み放題プランでは、ハウスボトルが基本。女の子にドリンクを出してもらうことはありますが、強制ではありません。
キープ制のお客様も、ボトルが空いたら下すだけで、高額なシャンパンをオーダーする義務は一切ないのです。
だからこそ、「シャンパンは好意で頼んでくれるもの」という意識を持つことが大切です。
お客様がシャンパンを頼む3つの本音とは?
なぜ高いお金を出してまで、シャンパンを頼んでくれるのでしょうか?
そこには、次の3つの「男性心理」があります。
① 見栄を張りたい
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周囲の男性より目立ちたい
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気に入った女の子にカッコつけたい
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ママに「太客」と思われたい
つまり、男としてのプライドや承認欲求を満たすためにオーダーしてくれるのです。
② 感謝・応援の気持ち
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お店の周年、女の子の誕生日、昇格祝いなど
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普段の感謝を“形”で表したい
これは常連さんや気遣いのできる紳士的なお客様に多い動機です。
③ 下心(少数派)
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アフターのためにシャンパンを使う
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何か“見返り”を期待してオーダーする
下心があるケースもゼロではありませんが、真面目なお客様ほどここに期待していないのも事実です。
シャンパンの頼み方で「怒られる」3つのNGパターン
スナックやキャバクラでシャンパンをお願いする際、たった一言の失敗でお客様との関係が壊れてしまうこともあります。
ここでは、**実際によくある「3つのNGパターン」**を紹介しながら、トラブルを避けて自然にオーダーへつなげるコツを解説します。
NG①:しつこくお願いするのは逆効果!一度断られたら潔く引く
「今日はちょっと…」とやんわり断っているお客様に対して、
何度も「お願い♡」を繰り返すのは、“押し売り”と同じ行為。
お客様が断っているのは、「予算的に今日は無理」「気分じゃない」というサインです。
それでもしつこくされると、
「この子、自分の都合しか考えてないんだな」
と一気に不信感が募ります。
特に、いつも来てくれていた常連客ほど裏切られたと感じやすく、
「もう来ない」とフェードアウトされる可能性も。
対策
・お願いは1回だけ、軽くサラッと
・断られたら「じゃあ、また特別な日にお願いしようかな♡」と笑顔で引くのが正解
・応用テク:「今度、〇〇記念日に開けてもらえたら、その後アフターで私がご飯おごるね(←実際はお客様持ち)」という流れも◎
NG②:自分のお客様じゃない人にシャンパンをお願いする
これ、絶対にやってはいけないNG行為です。
他の女の子が接客しているお客様や、たまたま付き添いで来店した人に、
シャンパンをおねだりすると…
「この子、誰彼かまわず金を使わせようとしてる?」
「俺は財布扱いか?」
と感じさせてしまいます。
しかも、お客様に嫌われるだけでなく、
本命キャストの指名が切れる原因にもなり、あなた自身もママやスタッフから注意されることに。
対策
・シャンパンのお願いは、「自分のお客様」か「ママからの提案」だけに限定
・優しくされただけで“脈アリ”と勘違いしない
・ヘルプのときは、あくまで丁寧な接客だけに集中するのが◎
NG③:高級シャンパンの名前を連呼するのはプレッシャー
「モエよりヴーヴが好き」
「ドンペリアイスって飲んだことある?すごく映えるよね」
「ベルエポック、前にお客様が頼んでくれて美味しかったんだ~♡」
このように、価格の高い銘柄をズラズラ並べて選ばせるような言い方は、逆にお客様を引かせてしまいます。
特に飲み慣れている男性ほど、相場を把握しているため、
「高いのを選ばせようとしてない?」と疑われがち。
対策
・お酒に詳しくない人には、2択くらいで「甘めと辛めどっちが好き?」など、好みベースの質問が◎
・「私モエが好きだけど、無理しないでね♡」と一言添えるだけで、好感度がグッとUP
・一番人気は2万〜3万円台。無理なくオーダーしやすいラインを覚えておこう
「シャンパンをお願いする時」のコツと心構え|関係を壊さず自然にお願いする方法
スナックやキャバクラで働いていると、「いつ、どうやってシャンパンをお願いすればいい?」と悩むことも多いですよね。
結論から言えば、無理にお願いしない・自然な流れで提案することが基本。
ここでは、トラブルにならず、お客様も気持ちよくオーダーしてくれる“お願いの仕方”と心構えを解説します。
タイミングが9割!お願いするなら「盛り上がっている時」がベスト
お願いするタイミングを間違えると、それだけで場の空気が崩れてしまいます。
以下のような場面が「自然に提案しやすいチャンス」です:
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お店の周年イベントや誕生日などの特別な日
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会話が盛り上がっていて、相手の機嫌が良い時
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「最近忙しかったよ〜」と来店頻度が下がっていた客が久々に来た時
これらの場面では、お客様のテンションも上がっており、「記念に一杯くらいなら」と前向きな気持ちになりやすいです。
断られてもOK!「未来の約束型」の提案が好印象
1回お願いして断られたからといって、気まずくなる必要はありません。
「じゃあ、また今度ね!」
「私の誕生日の時にお願いしようかな♡」
このように、“未来の予定”として軽くフリを入れておくと、
お客様もプレッシャーを感じず、「次回は開けてあげようかな」と思ってくれる可能性が高まります。
「煽る営業」は逆効果!しつこいお願いは信頼を失う原因に
水商売では「煽り営業」として、何度もお願いして相手に根負けさせる方法もあります。
たしかに短期的には成功することもありますが──
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来店頻度が激減する
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LINEをブロックされる
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もう二度と来てくれない
といった大きなリスクがあることを覚えておきましょう。
一度のシャンパンのために、未来の信頼を失うことになりかねません。
本当に稼ぐキャストは「お願いしなくても頼まれる」
トップレベルの人気キャストは、実は自分から頼まなくても、お客様の方からシャンパンを開けてくれます。
なぜかというと…
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「この子に飲ませたい」と思わせる魅力と努力がある
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高単価のお客様が多く、負担に感じない
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普段の接客や会話で“価値”を作れている
つまり、自分自身の魅力=シャンパンの価値になっているのです。
お願いするよりも、「開けたくなる存在」を目指す方が、結果的にラクで長く稼げます。
まとめ|シャンパンは“お願い”じゃなく“感謝”で引き出すもの
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シャンパンは頼むものではなく、開けていただくもの
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無理に頼まず、空気を読みながら“未来の提案”で好印象を残す
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しつこいと関係が壊れるリスク大!信頼が何よりの資産
お客様との関係性を育てていくことで、シャンパンは自然と開けてもらえるようになります。
「お願いしないのに頼まれる」キャストこそ、本物のプロであることを忘れずにいてください。
シャンパンをお願いしてお客様を怒らせてしまった時のフォロー方法
どんなに丁寧にお願いしても、相手の状況や機嫌によってはシャンパンのオーダーがきっかけで怒らせてしまうことがあります。
ここでは、関係修復のためのフォロー方法を2パターンに分けてご紹介します。
急に来店しなくなった・連絡が途絶えた
「シャンパンをお願いしてから、急にお店に来なくなった…」
「LINEの返信がそっけない or 既読スルーが続いている…」
そんな時、お客様の心の中には次のような感情が渦巻いています。
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「今までどれだけ金使ったと思ってるんだよ」
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「俺が優しいからって、調子に乗ったな」
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「もう金づる扱いなんだな…」
特に“誰にでも優しいお客様”ほど、こうした感情の爆発が起きやすい傾向があります。
フォロー方法:プライベートな時間で“お返し”をする
ポイントは、「見返りがない努力だった」と思わせないこと。
以下のような行動が効果的です:
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休みの日にご飯に行く(アフターよりプライベート感が強い)
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「最近どうしてるかなと思って♡」と気遣いLINEを送る
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お礼や謝罪を混ぜた言葉で、しっかり感謝を伝える
お客様は“お金を使った見返り”を期待しているのではなく、
「特別扱い」や「気持ちの通ったお返し」を求めていることがほとんどです。
【パターン②】店内で不機嫌に・無言・怒り出した
「頼んだ瞬間、会話が止まった…」
「表情が急に曇って、不機嫌モード突入…」
このパターンの多くは、“その場でガマンして頼んだ後に怒りが爆発する”ケースです。
🔧フォロー方法:即座にアフターへ誘う or 席で気持ちを伝える
お客様の気持ちはこうです:
「オーダーしたのに、思ったほど喜んでもらえなかった」
「見返りもなくて、ただお金を出させられただけ?」
そんな時は、“ご褒美”を与えることで怒りを鎮めるのが効果的です。
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「〇〇さん、ありがとう。今日ちょっとだけご飯行かない?」
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「帰る前に10分だけアフター付き合って♡」
この一言で機嫌が戻るケースがほとんどです。
ポイントは、“お礼を言う+特別感を出す”こと。
アフターが難しければ、LINEや手紙などで改めて感謝を伝えるのも良い手です。
よくある質問(FAQ)
Q. シャンパンを頼まないことで逆に好感度が上がることってある?
→ あります。控えめな態度が「この子は金目当てじゃない」と安心感を与えることも。結果的に信頼が深まり、後日“向こうから”開けてくれることも。
Q. 他の女の子が横でシャンパン頼んでる時、自分はどう対応すれば?
→ 無理に合わせず、明るく「今日は控えめモードなの♪」と流せばOK。巻き込まれることでお客様が嫌な気持ちになるのを防げます。
Q. シャンパンを断られた後に場の空気が微妙になったら?
→ すぐ話題を変えて“空気を戻す”のがプロの対応。お客様が笑えるような話題やお礼の気持ちを挟むのがベストです。
まとめ|シャンパンは「感謝」で引き出すもの。頼み方次第で信頼も収入も変わる
スナックやキャバクラで働くうえで、シャンパンは“売上を伸ばす武器”になる一方で、間違った頼み方ひとつで信頼を失うリスクもある繊細なアイテムです。
本記事でお伝えした通り──
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シャンパンはお客様の「義務」ではない
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頼まれたくて来ている人ばかりではない
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開けてもらえるかどうかは“関係性と信頼の結果”
だからこそ、お願いするときは「軽く1回」「断られたら引く」が基本ルール。
そして、頼まなくても開けてもらえるような“魅力ある女性”を目指すことこそ、長期的に見て最も安定した売上とファンを生み出す近道です。
信頼を失わないコツは3つだけ:
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「お客様の立場」で考える習慣を持つ
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無理なお願いはせず、未来の提案で好印象を残す
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断られても関係を壊さない“フォロー力”を磨く
そして忘れてはいけないのが、シャンパンは感謝で引き出すものであり、
「この子にだったら開けたいな」と思わせたとき、初めて価値が生まれるということ。
最後に──
シャンパンを頼むときに一番大切なのは、お客様との信頼関係です。
“気まずくならない頼み方”を身につけて、売上も関係も長く続く接客を目指していきましょう!